NetyProd ワークスペース仕組み解説

ワークスペースの「健康診断」は3段階でできている

毎日、ドキュメントとルールの矛盾・重複・古い記述を自動で見つける仕組みが動いています。機械によるチェックとAIによるチェックを組み合わせることで、見落としを減らしています。

結論(先に一言で)

ワークスペース内のドキュメント・設定ファイルは、3つの層でチェックされていますが、実質的には「機械チェック(層1→層2、同じプログラムが担当)」と「AIチェック(層3)」の2段階です。毎日1回自動で動きます。 問題が見つかっても自動修正はせず、原則として人(ユーザー)に判断を委ねる設計です。

13つの層が見ているもの

機械チェック(同じプログラムが担当)
層1
構文

形式的な壊れをチェック

設定ファイルの矛盾、放置された作業用の分岐(worktree)、使われなくなったプロジェクトなど、「機械的に見れば分かる」不具合を検出します。

実行担当: プログラム(audit-workspace.js)
↓ 層1が通ったら次へ
層2
構造整合

ドキュメント同士の「つじつま」をチェック

「このルールはあのファイルにも書いてあるはずなのに無い」といった、複数の資料をまたいだ構造上の食い違いを検出します。

実行担当: プログラム(audit-workspace.js・層1と同じ道具)
↓ 機械チェックがすべて通ったら、AIチェックへ
層3
意味

「意味」まで踏み込んでチェック

プログラムでは判定できない「言っていることが矛盾している」「同じ内容が別の場所にも書いてあって二重管理になっている」「説明が古くなって実態と合っていない」を、文章を読んで判断します。

実行担当: AIエージェント(巡回監査 / workspace-auditor)

2層1と層2、層3の違い(なぜ分けているか)

観点 層1・層2(機械チェック) 層3(AIチェック)
得意なこと 「ファイルがある/ない」「設定値が一致している」等、白黒はっきりした判定 「言っていることの意味が矛盾している」「内容が古くなっている」等の解釈が要る判定
速さ・コスト 一瞬・ほぼ無料 数十秒・AIエージェントを動かす分だけ少額の実行費用がかかる(お金の話で、作業時間とは別)
判定の粒度 PASS / WARN / エラー PASS / WARN / 修正提案
自動修正するか 原則しない(提案のみ) 原則しない(提案のみ・ユーザーが明示指示した時だけ)
なぜ機械とAIを両方使うか:機械チェックだけでは「意味の矛盾」に気づけず、AIだけに任せると遅くてコストもかかります。 速くて確実な機械チェックを先に通し、そのあとでAIが「深読み」する分業にすることで、両方の弱点を補っています。

3いつ動くか

朝の挨拶「おはよう」
または /spj-full 実行
層1:構文チェック
層2:構造整合チェック
層3:AIによる意味チェック
結果を報告(WARNのみ・自動修正なし)

この一連の流れは「その日最初のセッション開始」で自動的に1回だけ動きます。2回目以降の起動(簡易版)では省略され、負荷を抑えています。

4問題が見つかったらどうなるか

いずれの層でも、問題を見つけたら「これは注意が必要です」という警告(WARN)を出すだけで、 自動的にファイルを書き換えることはしません。修正するかどうか・どう直すかは、原則としてユーザーが判断します。 これは「気づかないうちに内容が書き換わっている」という事態を防ぐための意図的な設計です。